失敗談

通販向け販売システムでは、お客様の業務理解が不十分であったため最初にお見せしたプロトタイプがニーズにあっておらず、修正に時間が掛かりました。このシステムを手がけるまでは製造業の販売管理システムを手がけていたのですが、それを元に考えたため不整合が出てきました。

- 業務では販売に際して不良顧客でないか顧客情報を必ず確認してから納品書を発行する。プロトタイプではキータッチ数を減らすためにメニューからダイレクトに納品書入力画面に遷移していた
- 業務では顧客毎の売掛という扱いをしておらず納品書別の売掛を管理していた。プロトタイプでは顧客毎の売掛を合計して請求書発行する流れになっていた。また入金も顧客に対して入金するようになっていた

逆に重宝がられた機能もあります。

- 入金処理では売掛一覧を表示してその中から入金の選択をするようにしたので、業務が早くなった
- 売上・入金ともに伝票の取消・修正がいつでもできるようにした(月末締め戻し可)
- マウスを使わないでも操作できるようにした
- 処理スピードが速いため納品書を1割多く打てるとのこと(ハードウェアの進歩のおかげもあります)

この案件ではSI様のご都合によりメイキング前のエンドユーザ様との打ち合わせをまったく行っておらず、プロトタイプ段階でニーズにあったものを提示できませんでした。この案件以降ではエンドユーザ様との打ち合わせを重視しております。