今までPHPを使った開発では、秀丸を使用してきました。秀丸などのテキストエディタでは補完精度が劣る・デバッガないなどIDEに比べると機能的に不便です。そこでEclipseをインストールして使っては見るのですが、動作が遅くタイピングに追いつかないので継続的に使うことはありませんでした。
去年の秋頃からNetBeans6.9.1を使うようになりました。動作の速さは秀丸に比べると劣りますがEclipseと比べればきびきびと動いてくれました。特に便利と思ったことは、
状況に応じた識別子の補完、オブジェクト指向で組んでいると補完候補がクラスのメンバーに絞られるので間違いが少なくなる
- PHPDoc・JsDocなどのドキュメントの雛形を作成してくれ、関数・クラスなどを使用した箇所でドキュメントがポップアップしてくれる
- 関数・クラスなどの定義にジャンプできる
- リモートデバッグできる
- リファクタリング支援機能が備わっている
- 単体テストが統合されている
- バージョン管理システムと連係できる
- コードテンプレート(スニペット)が使える
などです。識別子の補完では動的型付け言語にもかかわらず、たいていの場合において正確に補完してくれました。リモートデバッグは今まで使ったことがありませんでした。Web開発では処理途中の変数の内容を調べるためにvar_dumpを挿入するなどで対応していましたが、リモートデバッグを使えばソースに変更を加えることなくデバッグできますので効率が上がります。
少し不便なので設定を変えて使っているところがあります。それは自動ポップアップを無効にしていることです。下記URLに報告しましたが、自動ポップアップを有効にしておくとコードテンプレートが使えなくなってしまうのです。自動ポップアップを無効にしても<Ctrl>-<Space>を押せば呼び出せるのでたいした不便はありません。
JavaScriptではコード補完が不正確だったり、ソース整形が不正確だったりでPHP対応に比べて劣っています。
NetBeansに慣れると秀丸に戻れなくなりました。